天然サプリメントは安全?
サプリメント選びにあたって多くの方が合成は体に悪く、天然ならば大丈夫と考えていると思います。天然というのは、つくらなくても自然にあるものです。では、天然ならば本当に安全で体にいいのでしょうか?
◆天然にも毒はいくらでもある
例えば、トマトやじゅがいもやは食べ物です。熟す前の青いトマトには、トマチンという物質が大量に含まれています。このトマチンには、トマトにつく細菌やカビや虫を寄せ付けない抗菌・抗カビ・殺虫作用があります。
熟す前に細菌やカビや虫をの餌食にならなようにする自然の知恵です。トマチンを豊富に含む青いトマトを食べて、食中毒を起こすことがあります。しかし熟して赤くなるにつれて、トマチンを分解されてほとんどなくなります。
じゅがいもでは、表皮や芽には神経に作用する毒性があります。必要な対策を取らずに食べると頭痛、嘔吐、胃炎などの中毒症状が起こります。
ほかにふぐの毒などもあります。食べ物の中にもこうした毒があるのですが、これらはそういう事実を知ってさえいれば防げるものです。トマトは熟した赤いものを食べ、ジュガイモは芽を取るなどの工夫すれば済むことです。
またトリカブトの根は附子という漢方薬として使われますが、トリカブトは猛毒です。加工されて毒性が低くなっているとはいえ、附子も量を誤ると中毒になり、呼吸麻痺、神経麻痺を起こします。 春や山菜のシーズンになると野草で中毒になる事故も毎年あります。
このように自然や天然のもにも毒はあるのです。天然イコール安全という図式にはならないのです。
◆何をさして天然というのか?
そもそも何を指して天然というのでしょうか。自然にある岩、砂、貝殻、サンゴ礁、海水、これらは皆自然にあるものですから天然です。しかし天然であることと口に入れていいかどうかということは全く別の問題です。
炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムからできている岩石を原料として天然カルシウム、天然マグネシウムのサプリメントがつくられています。この岩石ドロマイトの中には、鉛や水銀など体に害のある重金属が含まれていることもあります。
また、貝殻、サンゴ礁、牛の骨からつくられた天然のカルシウムや天然トウモロコシの胚乳からできるコーンスターチなどの糖類を原料としてつくられた合成ビタミンCなども安全性が不明です。さらに石油も天然です。
このように、天然のサプリメントであれば、何でも安心というわけではないのです。
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